小学生の客。


夕刻に、自分のマンションにフラフラと帰ると、マンション入り口で小学生が困っていた。

話しを聞くと…、
同じマンションの住人で、小学二年生の男の子。
その年齢にしては、しっかりと喋るお子さんだった。

マンション前で困っている理由は、自分の家に入る鍵が無いとのこと。彼の昼間は仕事の母親が、子供の鞄に、朝、鍵を入れ忘れたらしい。
そして「マンションに入れない、帰れない」と困っていた。

小学二年生が「マンションの管理人さんに連絡を取りたい」と言う。

『管理人さんなら、鍵をもってるかも?』との発想。頭が良いのか、親に、そう教えられているのか。

でも、今日はマンションの管理人さん、早上がりで夕刻には不在。

仕方なく、法的やその他、後から揉めない様に各方面に連絡をとり、家で預かることに。

『とんだことで、時間、取られるよな…。今日、パソコンでネットゲーム、しっかりやろうとと思っていたのに、無理かな。ゲームとは言え、最近夢中なんだ…。でも、困ってるのは、ほっとけない…。まっ、良いか♪』

と、同じマンションのお子さんを預かった。

お茶とチョコを出して話しを聞くと、よく喋る。
この子は、頭が良い。

学校のこと、デイサービスのこと、を話し終えると…。ゲームの話になり、夢中で話す彼。

ニンテンドーSwitchのゲームボタンや、オンライン対戦、アップデートでの仕様の話し、ついていけないが、聞いていた…。

そのうち現状を、更に把握した、彼は喜び始めた。
父親が彼を迎えに早く帰って来る予定と、理解した。
父の迎えの後「今夜は、父親とSwitchのゲームで、対戦できる」と…。

こちらは、マンションで1人暮らし。
親の介護を生活のメインにして、遊んで暮らしたくて、そうしたけど、一人暮らしでの最初の客が、同じマンションの小学生の男の子になった。

父との対戦を、熱く語る小学二年生の男の子。
話しを聞いてると、

そこまで熱いの?
ソレなら、いいかな?
いや、やっぱ悪いかな?
うーん、少しなら、良いか…。

と思いながら、私のやってるネットゲームを見せた。
見せたネットゲームは、フライトシュミレーター。

パソコン起動時に、乗りたい飛行機を尋ねると、イギリス機と言う…。(この子、頭も趣味も良い)
彼のイギリス機の趣味について、語らせてみたい誘惑もあったけど…、
画面で見せたのは、アメリカ機の「ドーントレス」
(イギリス機はレベルが低く、まだ画面に出せない)

みせた画像の質と、飛行機の操作に小学生、驚いてたな。

各種操作は、
スティック(操縦桿)
スロットルレバー(アクセル)
ラダーペダル(方向舵)
の、各種操縦装置。

飛行機の飛ばし方や離着陸。その他にもエアーブレーキや、フラップの操作を解説しながらの、高画質パソコン画面は刺激が強かったも。仕事がお落ち着いてからの一人暮らしで、一番、力をいれてることだから、ある意味自慢げになったかな。

大人気無いこと…、だったかもしれない。

けれど、他に小学生の彼が興味持ちそうなネタ、無かったよな。

そうだよな、私の身の回りにある他のオモチャだと「刀」や「剣」(ツルギ)の使い方をヲタクレベルの思い込みで、語ることになる。

ダンスでも、良かったのかな?と思いもあるけど、ダンスを下手に教えると、小学生の親に怪しく伝わるかもしれない。

とりあえず…。
当初の「とんだことで、時間を…」の当初の感覚は、小学生との楽しい時間に、変わりました。

そう…
「気」とか「オーラ」って、やっぱり、あります。
エネルギーもらったな。
二日酔いが抜け切らない夕刻だけど、
ゲーム内のイギリス機のレベルを上げよう、との刺激を確かに貰った。

彼に好きな飛行機を言わせたら、きっと「スピットファイア」と言っただろと思う。

あの飛行機は美しいし、歴史を作った飛行機だもんな。

あぁ、スピットファイアのレベルまでは、遠いな…

(※「スピットファイア」は、二次世界大戦のイギリ

 

 

 

スの戦闘機)

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