庄屋さん(旧名家)系の友人からの、紅茶
少し前に仕事を辞めた。
辞めた理由は色々あったな。
建前は、介護での離職。
でも、本音は、遊びたいと思ったからだ。
・クラブに、サルサダンスを踊りに、行きたい。
・本を読みたい。なんでも良いから文書、書きたい。
・ネットゲーム、したい。
・ちゃんと眠りたい。
つまりは、介護と仕事で時間不足、からだな。
退職してからを、振り返ると、しっかり寝むるが一番、嬉しい。
仕事と介護の関係で、寝る時間が少ないのが、やはりキツかった。
そうしての退職を、採用同期の友人に、メールで知らせた。
友人からは、時間を置かず電話が来た。
友人
「仕事、辞めるのか?」
私
「辞めるよ。つまらん上司が嫌ってのもあるけど、介護で時間も不足だな」
友人
「久ぶりに飲みに行くか?」
私
「行こうか」
となり、退職関係が落ち着いて、休日に飲みに…。
久しぶりに会う彼は、手土産を持ってきた。
土産は、紅茶。
「LUPICA」
調べてみると、それなりのブランドみたいだ。
そのうち一つの封を切ってみると、少し甘い香り。
お湯を注ぐと、更に香りが立つ。
香りを写真や動画には、撮れないので、甘い香りを含む揺れる蒸気…、
つまり湯気を、動画に撮ってみた。
食事と合わせると難しい香りだけれど、その甘い香りが良い。
『あいつ、私が紅茶好きなの、覚えるんだな…』
と、友人の配慮と紅茶を楽しんむ、LUPICAのオリジナル紅茶。
友人の彼は、京都人。
戦前は、大きな庄屋(しょうや)の家系、と聞いた記憶がある。
名主(なぬし)とも、呼ばれる存在だったらしく、京都の大きくて有名な神社の近くの名門で、裕福で知識人的な階層だったそうだ。
名門と比べると、こちらは、野良犬。
久しぶりに旧友に会う。
こうした場面で「気に入るかな?」の、手土産配慮は思いつきもしない。
ブログの写真撮影と作文、そして紅茶の香りは、彼と自分を比べさせてしまう。
紅茶を入れたポットは古くて細かい傷が、そしてガラスもくすむ。
紅茶用カップも、ない。
『あいつなら、マシな紅茶セット持ってるよな、多分』
今の私の趣味は、夜のラテンダンスと、安価な習い事の太極拳。
同じ目線で、アイツが選ぶなら、
『日舞(にちぶ)と、日本の古武道』
かな、きっと…。
今回の手土産は、かなりの効果がある。
仕事を辞めて、時間があるから。
そしてブログを書いているから。
だと、思うけれど、この紅茶の香りは、効きます。
その友人を思い…
「少しは良い、紅茶のポットとカップ、買おうっと♪」
そんな、ことを感じさせる。
少し寒く感じる、この頃…。
この紅茶の香りが、嬉しい。