ALE HOUSE 加美屋 (大阪のクラフトビール店、よなよなリアルエールの後)
少し時間があったので、昔によく行ったクラフトビール店を覗いてみた。
1か月ぐらい前まで、この店の売りは「よなよなリアルエール」という、クラフトビールだった。
大阪 梅田 東通り商店街のクラフトビール店 ALE HOUSE 加美屋
http://www.beer-kamiya.com/?fbclid=IwAR3lQkEk8bdgY6AcyVxK8HFqa0EkZIqIL5NAUxrGGxKcmqvWCOY9JD1Xsiw
r.gnavi.co.jp「エールビール」とは、醸造時に、酵母が上面発酵するビールで、片や下面発酵は「ラガービール」と…。その中でも「リアルエール」とは…。
なんて解説文は無駄に長くなるので割愛だけど、この店の売りは、一般のビールと少し違うクラフトビール。その中でも珍しい「よなよなリアルエール」を常設で出してくれる店だった。
もちろん「よなよなリアルエール」は美味かった。
唐揚げとの相性が特に良く、しばしば飲みに来ていた。
けれどコロナ禍の影響で、ビールの醸造所が「よなよなリアルエール」の製造を止めてしまったと聞いた。製造しても売れなかった等で、残念ながら製造中止。
そうして、この加美屋さんは「よなよなリアルエール」を仕入れられず、メインの看板メニューが無くなったと聞いていた。
「お店、どうしてるかな?」と、覗いてみた。
覗いてみると、週末にはいつも混んでいて、入店もできな日もあったのに、客は少なかった。
それでも、お店の経営形態は変わらず。ハンドポンプ(手動ポンプ)で注ぐ、エールビールを提供していた。
飲んだのは、店内メニューの看板で「8番」
ビタービールの、リアルエールは飲んだことがない初めてだと、それを注文。
(ビターとは、クラフトビールの一種)
リアルエールビールなので、泡が細かくビールを注いだ直後は細かい泡が全体にある。
それを泡が上面に集まるのを待って…、我慢して…、から。
「ガブッ」と、飲んでみる。
直後「これ、美味い!」と、思わずお店の人に言ってしまった。
お店の人から、笑顔が返ってくる。
『ここまでオイシイのね、世間は広い』などと思いながら、ビールを楽しんでいた。
けれど、グラス一杯を飲み終える前に、飽きてきたな。
多分、200ml足らず飲んで、このビールに飽きてきた。
つい今さっきに「これ美味い!」と伝えた、お店の人に、飽きてきたことも伝えると…。他の客にも同じような人が居た、と、その客の様子を話してくれた。
その客は、イギリスから来たイギリス人で、エールビールと言うことで、このビールを「パイントサイズ」という、大きめのグラスで注文。
彼は飲み始めたお時、とても喜んでくれて、それを体を使ったジェスチャーで、お店に表現してくれた。けれど、そんな彼もパイントサイズの半分も飲んだ頃、グラスの残りを眺めて、このビールの扱いに戸惑っていたそうだ。
その話を聞いて、内心、少し安心した。
私は、飲んでいる途中でビールに飽きるなんて滅多になかったので、ビールグラスの残りを見つめて、自分の味覚に戸惑っていた身としては、このビールに関しては、そのイギリスの人と同じ味覚だろうな…と安心した。
正直にその気持ちも、お店の人に伝えると
そこから、お店の人は、あれやこれやと話してくれた。
「よなよなリアルエール」に代わる、お店の看板ビールを探していること、ハンドポンプでのビール提供をやりたいこと、他のクラフトビールやビールに合わせた料理…。そんな話を、記憶を頼りに、ここに書き続けても長くなるだけなので、止めておくけれど、面白い話をたくさん聞けたな。
そして、お店の人と得た共通認識は、
「よなよなリアルエール。そんなビールって…、ナカナカ、無いよね」
900円のビール一杯、カウンター向こう側との、楽しいビール会話時間だった。
こうして、書いていて思うのは、お店の人から聞いたイギリス人の反応だ。
そのイギリス人は「美味い」と最初に大きく表現し、途中で飽きたら、飽きた様子をお店の人に伝えていたようだ。
私は、日本語でお店の人にそう伝えたけれど、このビールを飲んだ他の日本人、どうだったんだろう?「美味い」の感覚は同じかな?それを、お店の人に言ったのだろうか?私と同じように、途中でビールに飽きたとして、飽きたと周りに伝えたかな?
礼儀としてとか、常識としてとか、日本人はマイナス感想を相手に伝えないことも多いからな。
いや、そもそも、他の日本の人は、このビールに途中で飽きないのかもしれない?
ビール一杯、いろいろ話したり、思考や感覚に想像したり楽しく過ごせるな。
とは言え、医者からビールを飲むなと言われてる身。
極力、ビールを避けてる今。
次はいつ、こんな時間が持てるかな。
とりあえず、今は、水分を多めにとろう♪