大阪南のバー、NOLA
SNS友の投稿を、しばらく前に見てこの店が気になっていた。
その投稿は「このバーのハイボールが、美味い!!」だった。
それから「近いうちに行って、ハイボールを飲んでみる」と構えていた。
その日は、大阪南の難波で汗をかく機会があり、その帰りに覗いてみた。
ビルの2階、少し急な階段を上ると、その店はあった。
入ってみると小さめ店で、カウンター席のみ。
雰囲気あるバー。
先客が二人(カップル)。
バーテンのマスターに「どうぞ」と、案内されたカウンター席につく。
座ると、ビールサーバーの前だった。
特徴的なサーバーの印字を見て、
『ハイボールを目当てで来たんだけど…、このビールサーバーの前か…。
シュナイダー(ドイツビールメーカー)、そしてハーフェヴァイツェン(濁った小麦ビール)だ。ほぼ、これが私が一番好きなビール。』
※日本で一般的なビールは、大麦を使用し、濁っていません。
ターゲットは、美味いハイボール、だった。
しかし…、このサーバーの前に座ったら仕方ない。
このサーバー目の前にしてハイボールだけ飲んだら、きっと気になって仕方ない。
最初の一杯は、このビールを注文することにした。
と、その前に、野暮なことを…する。
時々だけどクラフトビール提供のバーでは、クラフトビールが高価なバーもある。
SNS友人が投稿しているので「ボッタくりバー」の可能性は無い。
けれども、まずは…。
「メニュー在りますか?」
と野暮なことを尋ねた。
貰ったメニューを広げると、ありましたシュナイダーヴァイス。
メニューから料金を確認し、最小サイズの500mlを注文。
飲んでみると「おお!ちゃんとしている!」と、この店に納得。
※ビールは基本的に生もの。保存や管理の仕方、注ぎ方でかなり違います。
カップル客とマスターの会話を聞きながら、シュナイダーヴァイス専用のビールグラスに口をつける。
離れたカウンターに座るカップルとバーテンの会話は、聞く気もなく聴き、聞き流すに丁度よい。
あっと言う間にグラスは、ほとんど空になった。
一口分のビールを残すグラスを眺めて、少し寂しい気持ちになって、
『汗かいた後だし好きなモノ、そうなるよ』
と自分自身に言い聞かせる。
コレいいビールだ、やっぱり🍺
そうするうちに、カップルは退店。
マスターと店の中に、二人。
マスターに、来店理由を伝える。
私
「あの人のSNS投稿をみて来ました。
彼が、ハイボールが美味いと言っていましたので、飲んでみたいと思って」
マスターは、
「ああ、あの人ですか。彼はこの店に、〆(シメ)で来ますね。
彼がこの店で飲むスタイルは、ハイボールのトリプルですが、そうしますか?」
私
「トリプルとは?」
マスター
「ハイボール三杯分を、大きなジョッキで、です」
私
「…。シングルで、お願いします」
テーブルにハイボールが出された。
そして、ボトルも置いてくれてマスターは言った。
「角、ハイボールにしました」
確かに美味い。言い方も出し方も、カッコいい。
グラスは、ほぼ極限まで、薄い。
そして氷が…。
私はマスターに言った。
「角のハイボールで、ここまで美味いのですか。
このハイボール、家で再現出来る様にチャレンジしてみます」
マスター
「簡単に再現出来るなら、私達(バーテン)の意味が無いですから…ね。きっと、どこのバーテンでも、同じこと言いますよ」
との受け答え。
なんか、とってもカッコ良い!
昔に、似たような会話を、武術先生とした記憶がよみがえる。
「そんな簡単に、私達のレベルには来れないヨ」
アノ時の武術先生は「舐めるなよ」の圧力があった。
似たようなことを、嫌味なく言うマスター。
となると…、
酒のプロが目の前にいるので、最近、突っ走ていたラム酒のこと尋ねる。
某アニメを観て、ハマってしまったBACARDI(バカルディー)を中心に…尋ねてみた。
そうしてバカルディーの感想を、ベラベラ話した後、ラム酒をマスターに任せた。
出されたが、コレ。
多分…、私の酔い加減、酒の趣味を把握したうえでのロック、だったんだろう。
酔っていたのと、感想をどこかに書いてないので、出されたラム酒の味を上手く思い出せないけれど、美味かったような記憶はある。
そして色がきれいだ。
きっとバカルディーの色に、ウダウダ言ったから、色も含めてコレだったんだろうな。
良い店だと思う。
マスターと私で波長が合うかは?微妙だけど、酒の話でなら良い感じで過ごせそうだ。
アレだな。
店主は不機嫌で愛想が無いけど、美味いラーメンを出す、行列の出来るラーメン屋のノリに近いのかも。そうラーメンが美味ければ、店主のしかめ面は関係ない。
もちろん、この店のマスターは、しかめ面ではありません。
カッコいいし、紳士的です。
世間一般の雑談はともかく、酒の話なら聞いてくれて、いい酒を出してくれそう。
…。
今日は雨の予報かな。
外飲みやダンスは止めて、この辺から…。
缶の角ハイボール
退職するまで、しばらく数字ばっかり触っていた。
基が理系なので、数字を触るのが嫌では無いけれど、数字ばっかりで報告書とかの作文さえも無かった。
こうしてブログを書ける今。
書く感覚も、少しは戻ってきたかな。
そのうち、誰かにラブレターでも書けるぐらいの文章力、戻ってくるのか…。
ゆっくり時が過ぎるに任せ、自分が進みたい方向に、少しずつ、少しずつ…。